【この世の中からいなくなってしまえばいい6】

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日増しにお酒の量が増えていく父

父にとって初孫になる

私の長女Mをバギーに乗せ
公園に行って来ると言って出かけては

戻ってきた父はいつも
フラフラしてお酒臭かった

後に近所の酒屋さんから

「お父さんよくお孫さん連れて
お酒を買いに来ていたよ」と聞かされました

Mを散歩に連れて行くと言っては出かけ
朝から酒屋さんに行き
お酒を買って飲んでいた父

そんな父が1歳半を過ぎたMを連れ
いつものように散歩に行くと出かけ
お酒を買って飲み

いつものように帰って来ようとしたけれど

飲みすぎたのか・・?

途中で倒れてしまい

幼い娘はどうしたらよいのかわからず
家の近くだったので
道路を渡り家に戻ろうとしていた

まさか、そのすぐ近くに父が倒れているとは
想像もつかなかった私の弟が

偶然にもMの姿を見かけ
幼いMが1人で道路を渡ろうとしている!危ない!

そう思って走ってMのいる場所に行き
Mを抱きかかえて
自宅に連れてきてくれました

幼いMは一生懸命に私達に

「じいちゃん・・ねんね」
「じいちゃん・・ねんね・・った」

じいちゃんが寝ている(実際は倒れていたのですが)

そう伝えてくれていました

父はそのまま救急車で運ばれ入院しましたが

酒におぼれた父は
そんな事ばかりを繰り返す日々でした

支払いが厳しい
社員の給料をどうしたらいいのか
手形の支払いをどうするのか

お金の事で悩むと
朝からお酒を飲んで現実から逃げていた父

そんな時に銀行から1本の電話

手形がまわってきたので
3時までにお金を入金しないと
銀行取引停止になってしまうと言われました

倒産してしまう・・・

そんな時に限って
父は朝から沢山のお酒を飲み出ていき

連絡も取れなくなっていました

この日もやっぱり
父には連絡がつかなかった

母と2人でお金を
何とかしなくてはと走り回り

でも

どうにかできるわけもなく
途方にくれる私と母

横断歩道を歩く母の足が止まり突然

「もう会社がダメになる・・」

人目もはばからず泣き出す母

私のほうが泣きたかった

でも泣いてなんかいられなく

ちょっと待っていてくれと泣いている母を残し

私は初めてサラ金といわれる場所へ行き
旦那に内緒でお金を借りました

会社を守るために

銀行に入金するために

父は長女の私の事を
幼い時からずっと

大人になっても
誰が見てもわかるほど
本当に可愛がっていました

父にとって私は
4人の子供の中でも特に可愛く
自慢の娘だった

飲みに行ってもどこでも
私の自慢話しをしていたという父

私もそんな父が大好きだった

でも

私はこの頃から

大好きだった父のことを

「早くこの世の中からいなくなってしまえばいい」

そう願うようになったのです

 

つづく


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